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末臭いにおいの中で

ただ 自虐に溺れる

ああ だから夏は嫌いなんだ

鈍色の剣を胸に突き刺して

それでどうかなるわけでもないのに

過去の傷をほじくって

傷が癒えるわけでも

ましては罪がなくなるわけでもないのに

愚かだと思いながらも

また夏がくる

あの日がくる

私は剣を胸に押し当てる

いつまで続くのか

自虐の上に成り立つ平和

それでもこの場所は心地いいから

変わろうとは思わなくて

涙すらでないのは

平和に呆けたわたしへの罰

ああ また夏がくる

色とりどりの鶴が揺れた


(090709)

死んだ女の子

死んだ女の子