読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

喝采

いつものように幕が開き
恋の歌うたう私に
届いた報らせは 黒いふちどりがありました
(喝采/ちあきなおみ

こんな経験はまだないのです。
ただ、大事な人がいつ遠くへ行ってしまっても、人は皆いつか遠くへ行ってしまうものだという事を忘れないために、いまの仕事をしています。

死ぬという事はとても非日常でこわいことだから、でもそれを忘れて過ごすことはもっとこわいから、人は皆そうであることを常に忘れないために。私は能天気なので、人が変わってしまうことをいつも気付かずにいて、気付いた時にとてもショックを受けるのです。

喝采を聴いたときこんな直接的な歌詞があるなんてと、これを流してしまってよいのかと、周りを伺ったのですが、周りのこの歌を知っている世代の方はみんなしみじみと聞き泣いていました。きっとそういう歌なのだ、直接的だからこそ生きている人が前を向いていく歌なのだと、その時に思いました。

私のうたは遠くへ行く方に、そしてこれからを生きていく人に届く歌でありたい。タイトルの「喝采」の意味が、少しだけわかった気がしました。

 

喝采

喝采